日本列島の地殻運動現況

マントルのエネルギー伝達

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6角柱形態が束になって螺旋回転エネルギーを伝導するマントルの図

マントルの層は外核の外から地殻の直下まであり、地球の大部分を構成しています。
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概要

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地殻をかたちつくる岩石層の直下は、マントル中のアセノフェアという岩流圏です。
マントルの成分は組成が均一で鉄とマグネシウムの珪酸塩が主な構成鉱物(カンラン岩)になっています。岩流圏という形容から脆くて動きやすい脆弱な層がプレートの動きを生み出しています。この性質がマントルを百合科の球根に観られる鱗片層状へ類似させています。

マントルが6角柱形状の流れになる原因は、マントル中に含まれる水の性質によるものです。水は氷の様な固体から地下の深部で圧搾されると、凍土の様な状態も生じます。高温高圧の環境では超臨界水の性質も表れ、地球内部の地下深部情報を6角形態の網目構造とマントルプリューム回転運動(形態束)に託して地表へ伝えています。

マントルの回転エネルギー伝達は螺旋回転しながら、力をプレートに加え動かしていますが、エネルギーの束をカットするとエネルギー流動の断面が表れてきます。その断面はエネルギー対流がプレート側から観ると、右回転系の同心円構造となりマントル自身の動きは左回転系に転換しています。

このプレート、マントル相互の関係は自然界の普遍性一貫でありマントルエネルギー情報の発信、プレートのマントルからのエネルギー情報の受信というアナログ自然界の相関関係を構築しています。対流を表す同心円断面は、中心に近い断面はゆっくりで、外側になるほど高速になります(回転セル断面)。温度分布は対流中心ほど高温で外側セルに向かいながら低温になり地球中心核に近い深さは温度が高く、地表に近くなるとマントルは冷えて固くなるので、プレートへ変化します。

地下深部から地表へ向かう大規模な流れをマントルプリュームと呼びマントル上昇が継続され体積増加したプレートは、自身の重さを支えきれなくなり再びマントル中へリターンが始まります。この現象の大規模なものをコールドプリュームと呼びます。コールドプリュームは海底中に聳える海嶺の崩壊を招きながら深い谷を刻み、7000~10000㍍に達する深度の海溝へプレートが落下していきます。

マントルプリューム運動に従い、プレートの移動が発生すると説明してきましたが、陸地地殻の構成に関連するプレートの回転軸特定は相対する二つのプレート上の顕著な地点を定め、相対運動の大きさを観測データから求めて算出すると回転軸を特定できます。回転軸が解り世界のプレート運動のデータから知られた日本付近のプレートは、太平洋プレート、ユーラシアプレート、フィリピン海プレートがあります。

地質調査や観測が更に進展してオホーツク(北米)プレートが明らかになり、北海道と東日本はオホーツクプレート上の島で西日本、四国、九州はユーラシアプレート上にのる島になっており日本列島はマントル回転セル外周部に位置する島々の組み合わせで造られた国土になっています。

伊豆半島はフィリピン海プレートにのった島で、プレート移動で東日本に合体しています。
オホーツクプレート、ユーラシアプレートの動きは東日本と西日本を合体させ、繋ぎ合わさった箇所がフォッサマグナで、その延長はオホーツクプレートの境界線になる相模トラフやユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界線になる南海トラフへ繋がっています。東日本と繋ぎ合わさった西日本はその後、四国と九州が分離し現在の日本列島が最終の姿で形成されました。

現在、観測データから算出されているプレート運動は、年間で3~5㌢の移動距離を生じさせるとなっていますが、東日本大震災が引き金になり地殻運動が高速化へ向かうと推察される今後に於いて東日本、西日本のリターン兆候を現す陸地移動も、次第にその輪郭を鮮明にするものと洞察されます。


2011.8.27
「日本列島の地殻運動現況」より( 旧自然生活館HP )

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