デジタルとアナログについて

デジタル( digital )表示の量とは、離散量( 間隔が開いてプロット値のみある量 )のことです。

デジタルデータは離散値として数値化しているので、アナログデータに比較して 劣化しにくい特性があります。データにノイズが混入しても、誤差が一定量以下ならば影響を無視できデータの修復も容易です。

デジタル処理の適用で注意することは、表現可能な数値範囲を超えたり微細な最小値の離散量子化では誤差が無視できず、S/N比の劣化として表れることが挙げられます。

アナログ( analog )は、連続した量( 例、時間 )を、他の連続した量( 時計の針角度 )で 表示することです。デジタルは連続量を離散数値で表現しますが、アナログは情報を電圧、電流などの物理量で表しています。アナログの特徴は量子化過程での誤差が無く、精度限界は外部からの雑音などの物理的要因で決まります。注意する要点は、外部からの雑音影響や、データ保存、複製、転送による劣化が観られ誤差が生じると修復出来ない事です。

 

デジタル時計とアナログ時計

左の時計がデジタル表示で、電波標準時に同調するため高い時間精度です。右の時計がアナログ表示で、時間の経過を予測出来ます。

 

 


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