DUNE/デューン 砂の惑星を観て
映画ファンの間で話題になっている『DUNE/デューン 砂の惑星』を劇場で観てきました。
ドウニ・ビルヌーブ監督は「ブレードランナー2049」、「メッセージ」の映画監督です。
物語に登場する創造的空間の描写とバックミュージックにおいて豊かな個性を独自の雰囲気で打ち出しています。
ブレードランナーの結末は主人公(ライアン・ゴズリング)が同志になったリック(ハリソン・フォード)を彼の実の娘に会いに行かせます。
雪が降る静かな荒廃都市を背景にして横たわる彼の姿から未来を示唆し映画は幕を閉じます。
このシーンはブレードランナー2049における芸術性の見どころのひとつです。
砂の惑星・アラキスで産出される不老長寿と超能力をもたらすスパイスは全宇宙文明の必須品でその支配を巡る構図が物語の骨子です。
進行はアーティスティックな映像の世界で語られます。
ビルヌーブ監督はIMAX撮影機材を投入し広大な砂漠の質感を宝石のように捉え、光を反射する珪砂がキラキラと風に舞う様子を表現しました。
主人公にはハンサムな俳優ティモシー・シャラメを起用し、彼は宇宙の創造原理を表すシークレット・ドクトリン(ヴラバッキー夫人の神智学)からアートマン世界へ導かれ宇宙心素(アカシックレコード)、宇宙理知、宇宙我執のトライアングルから真の解放された自由な個性(真我)の内声を見出し、アラキス惑星の統治を応援する仲間を募っていきます。
ここまでの物語展開で映画は終わっていますが、第二部の製作は未定なのでアフターコロナの経済状況、人々の覚醒度がどうなっていくのか楽しみに想っています。
画像出典
CHIABELLA JAMES/©WARNER BROS./EVERETT COLLECTION/AFLO
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