占星術の見方はひとつではない
占星術はホロスコープを使い、以前紹介したドラゴンヘッドのような多様な見方で個人の特質を読み解くことができます。その中でも簡単で楽しいサビアンシンボルについて紹介します。
ドラゴンヘッドについての記事はこちら
ホロスコープってどんなもの?
ホロスコープ
ホロスコープ(英語:horoscope)とは占星術における各個人を占うための天体の配置図。惑星、黄道十二宮、十二室、角度の4つの要素で構成される。一般的に占いの対象者の産まれた時の天体の配置を書き、占う。
ホロスコープの例。2000年1月1日午前0時1分(アメリカ東海岸表標準時)、ニューヨークでの天体の位置を計算したもの。
サビアンシンボルとは
サビアンシンボルとはホロスコープの360度の円を12星座で分割し、その一度一度に各星座を象徴されたイメージを記録したものです。
360度を12分割すると1星座が30度の範囲を持ちます。その12部屋のいずれかに入る惑星(または感受点、その他色々)の度数を見ていくのがサビアンのよみ方になります。
サビアンシンボルを計算する
サビアンシンボルを読むために自分の生年月日を入力し、自分の持つ惑星(どんな人でも必ず10個の惑星を持ち、その星の位置や角度から占いを見るのが占星術です)を表示します。
出生時間が分かる場合だと正確なサビアンシンボルが計算されます。
http://nut.sakura.ne.jp/wheel/sabian.html
①生年月日を入力してください。出生時刻が分からない場合は「時刻不明」をチェックしてください。
② 「作成」ボタンを押す。各天体とサビアンが表示されます。最下部まで表示されない場合はいったん「時刻不明」のチェックを外し再度「作成」ボタンを押してください。そこで天王星、海王星、冥王星などの下部のサビアンを確認します。その他、ひとつの惑星にいくつもサビアンシンボルが表示される場合はそれぞれのサビアンをサラっと読んでみるといいと思います。
参考
さくっとホロスコープ作成
サビアンシンボルでよむ、あなたの物語
サビアンシンボルが出たところで、各惑星の象意について紹介します。
意識的な部分のあなた自身、主体 | |
潜在的な願望、ものごとの感じ方、感受性の原点、過去世 | |
実生活における仕事の能力、記憶力、事務処理力 | |
恋愛での好み、愛情、趣味、楽しみ | |
個人としての最も基本的な欲望、パワーの源、エゴ、正義性 | |
社会的な発展の方向、緊張から解放され魂の故郷に戻った感じ | |
今生の使命、現実の人生で一番大事な目的 | |
本当の天才的な聡明さ、意識のスパークするようなシャープさの資質 | |
神秘体験や霊的な直感のあらわれ方、無意識の霊統、内面の強い衝動、直感、イメージ、漠然性、芸術 | |
本当の自分、深層心理、人生全体をかけて取り組むテーマ、自分自身、究極的目標、底力、支配、絶対的、無 |
各天体のサビアンが出揃いました。ざっくり簡単に見るときは、太陽、土星、冥王星を参照します。これらの惑星は目的を意味し、個人的レベルの目的(太陽)、社会的レベルの目的(土星)、霊的レベルの目的(冥王星)をあらわします。直感的に触れてみてくださいね。
参考文献
松村 潔 増補改訂版・神秘のサビアン占星 (エルブックスシリーズ)
実践・サビアンシンボルをよむ
サビアンシンボルの物語は以下のサイトで紹介されています。星座一覧から度数を選びそれぞれ参照してみてください。
それではピカソのサビアンシンボルを例として、太陽、土星、冥王星のサビアンを上げていきます。
パブロ・ピカソ
パブロ・ピカソ[3](Pablo Picasso [ˈpaβlo piˈkaso], 1881年10月25日 – 1973年4月8日)は、スペインのマラガに生まれ、フランスで制作活動をした画家、素描家、彫刻家。
ジョルジュ・ブラックとともに、キュビスムの創始者として知られる。生涯におよそ1万3500点の油絵と素描、10万点の版画、3万4000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作し、最も多作な美術家であると『ギネスブック』に記されている。
太陽(個人的レベルの目的)
蠍座3度 「隣人の協力を得ての、小さな村での棟上げ式」
人が住む家は、人格とか精神構造の象徴でもあるが、こうした建築のために、隣人が集団で仲間意識をもって作業することは、ベーシックな部分での共感の感情を形成する。この度数を持つ人は、人と協力してなにかを成し遂げる、ということを通じて人格形成するタイプの人だ。一緒に同じものをつくり上げた時の喜び。蠍座は共有される感情の星座だが、1度のように受動的な姿勢ではなく、創造の行為のなかでの人との親しみに満ちた共感が形づくられていく。積極性で、過去の思い出にひきずられる心(2度)を、ふっきらなくてはならない。プロダクションのような、複数のスタッフとともに、なにかをつくる仕事。もちろん建築関係も、縁が深い。みんなでつくり上げる、というイメージにあこがれているのだ。
土星(社会的レベルの目的)
牡牛座10度 「赤十字の看護婦」
個人的な愛の感情ではなく、社会全体に対する博愛的な奉仕、協力的な感情によって、人はさらに高いレベルに上昇することができる。個人的な狭い範囲の救済に終始していた人は、やがて個人の確信、信頼、信仰が、他の人に対しても貢献できることを知り、広い範囲での福祉などについて考えるようになる。牡牛座6度から、10度までは、支えを失った個人の、困難を乗り越えて発達する、苦しい過程を示すが、6度では、自分が救済されるためにどうしても必要な事柄として、人と協力しあうことを覚えた。だが、10度では、もっと積極的に、過去の自分の体験にもとづいて、人を助ける活動に乗り出す。この度数の持ち主は、救済の必要な人に内側から共感できる、福祉的な仕事にむいている人だ。治療師や、医者にも多く見られる
冥王星(霊的レベルの目的)
牡牛座29度 「テーブルを前にしてはたらく2人の靴直しの職人」
- 靴は対外的な歩みの象徴だ。28度の女性は、靴が古びたことを訴え、古い靴を捨てようとしている。だが、ここでは靴を直して、もう一度使おうとする。靴の直し方は、いろいろある。別の観点から見ると、別の直し方がある。そのような複数の可能性でものごとを見てゆき、多角的、効率的に発展していくありさまだといえよう。一見、価値がなくなったものも、よく見ると、新しい可能性がある。粗大ゴミで捨てられていたものも、別の用途から考えると、可能性に満ちた素材として目に映る! 古い素材を捨てるのでなく、つくり替えることで、新しく見直すこと。28度では、自分は変らず、対象が変わった。ここでは、対象は変わらず、自分の姿勢が変わるのだ。工夫しながら、楽しく生きることのできる人。リサイクルなどに関係がある。
ドラゴンヘッドのサビアンシンボル
ここまで試された方は前回紹介したドラゴンヘッドの度数でサビアンを読んでみると面白いと思います。ドラゴンヘッドは今生の課題です。こちらのサイトで生年月日を入力し、ドラゴンヘッドの度数を調べてください。
その際の注意点は、度数に一度足して繰り上げた度数でサビアンを見てください。例えば14.53°の場合は15°のように。小数点が繰り上がります。
(先生によっては、度数そのまま・一度足した度数の両方で見る人もいるようです。お好みでどうぞ。)
今回紹介したサビアンを表示するサイトは一度足しせずにそのまま確認ください。
サビアンシンボルについてオススメの図書
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