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大犬座シリウス、オリオン座の天体写真から太古の天文叡智を考察する
11月中旬に入り22時以降の南東星空は、冬を代表するプレアデス、オリオン座、大犬座が東の空から昇ってきます。
この写真は11月18日の23時30分頃、一等星で一番明るく南東の星夜で輝く1.4等星のシリウスを庭から撮影した画像です。
古代天文神話の発祥と言えるシリウスに関わる文明史は太古へ遡り、紀元前7000年以上の古代エジプト文明やシュメール文明へ至ります。
古代エジプト時代にアフリカ大陸北部で大西洋に注ぐニジェール河流域の「ドゴン族」は、シリウス星人から学んだ教えを「ドゴンの宇宙哲学」として司祭が伝承で語り伝えてきました。
この教えの奥義は書籍としてまとめられ、「せりか書房 青い狐・ドゴンの宇宙哲学」(1986.9 )が発刊されています。
本の内容は宇宙の実態を象徴図形で示し、その内容を解き明かしながら創造主の活動を記述していきます。
シリウスとアンマ(Amma)の物語
宇宙創造に先立ってアンマ(Amma)と言う創造の神がありました。
アンマの身体は卵であり、楕円の卵は四つの鎖骨で分割されていたが全体は一体化した身体でした。
鎖骨は原初的なかたちの水、気、火、土の元素であって、さらに鎖骨を二等分する線があとになって現れ、東南、西南、西北、東北と言う四つの角度で示される空間がアンマの体に存在していました。
四つの元素はどの様なものかと言う説明がされ、火は炎を操作する技術と関わる鍛冶屋について書かれています。
水は空間に穴が開いて水流が発生し、穴が拡大して水が増え世界の箱舟が降りてくる様子を書いています。
気は空間に満ちているが、密な所と希薄な部分があり更には、強く熱い気と対照的に清く清々しい気の表現もあります。
土については不完全な状態の土と、双子の性質を持つ塊の土があると記されています。
四つの部分(元素)は分離され、それ自体は物に付与されて存在しているので、分離された各部分が再構築されて全体が現れるので、アンマは四つの元素のイメージを示し、構築の経過を経て現れる一つの全体を定義しました。
この創造が終了した後に、世界の生命活動を予示する性別化した存在の創造に取りかかりました。
母なる創造の母体に胎盤の絵を書き、上に賢い女の魂を置き子宮の中に賢い男の魂をおいて、女性(偏在)、男性(調整)原理が誕生しました。
アンマの仕事は四元素の力で生命の種子をつくり、その発展性を示す266の象徴記号を造りました。時は流れ後世の3次元世界は266の構成物で形成されます。
創造の形成を行うため螺旋状の渦運動を持つ卵形(時空間のエネルギー流動)は、その運動を緩めながら徐々に力を解放し、創造の形成途上にさらなる発展性が見出されました。
そのことが宇宙の二重性を示し双子の宇宙(陰陽、光とタキオン宇宙)が生じました。
渦運動の力は宇宙空間に力(重力)と時間(意識)造り出し、濃密な渦にアンマは星々を創造しました。
それは①アンマの頭と座、②プレアデスの座、③シリウスの座、④太陽の座、⑤プロキオンの座、⑥アークツウルスの座、⑦ベガの座、以上七つの星が生まれました。
シリウスと太陽は双子の星の関係になっています。
参考文献
書籍 青い狐・ドゴンの宇宙哲学 せりか書房刊
シャンティフーラ 天界の改革編
ウイキペディア 地球生命史 ギザのピラミッド
コーリーグッド 重力と時間編
添付天体写真
HKIR改造カメラ EOS Kiss X7
キャノン F1.8 50mレンズ F3.5 光害カットフィルター装着
ISO 1600 露出150秒 9枚撮影(コンパクト赤道儀使用)
フォトショップCC 2020 ライトルーム 2020で画像編集
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