【新・地球史4】銀行業の先駆者


紙幣と銀行

 

前回の続きです。(前回の記事はこちらから)

 

4. 銀行業の先駆者

ヨーロッパの17世紀半ばに金細工師が、金属の預かり証 (ゴールドスミス・ノート)を発行し、これがお金として流通したのが紙幣の始まりとされています。ロンドンに住み両替商も営むゴールドスミスの商売は発展し次第に預金と貸し出しの両業務が一般的になりました。スミスが発行した預金の預かり証書(ノート)は貸し出しに際して紙券となって発行され、現金に代わって広く流通するようになりました。これが兌換銀行券の先駆であり、ゴールドスミスは近代銀行業の先駆者です。※ゴールドスミス家はロスチャイルド家と婚姻を繰り返しロスチャイルド一族になる。

 

信用創造の発生

当時の市場は借り方の需要が大きく、スミスは預け主に無断で保管していた金貨などを貸し出すようになりました。

たくさん預かり物を増やし、それを預け主に無断で多く貸し出す不法行為が増長して利益を上げる詐欺的商法が定着するようになりました。スミスが行う商法の問題点は一つだけでした。それは「預かり証」を店に持ち込まれ返還を求められた際に額に応じられる現物の金が手元に用意出来ているかです。

この問題の解決は、預かった現物の金(貴金属等)を準備金としてそれの数倍の預かり証を発行し有利子(格差の原因)で貸出を始めます。

この商法は部分準備金制度に基づく金本位制「信用創造」を生み出しています。この中身は、現物の金を元金にして、それを根拠(信用)とし現実金額の数倍になる紙幣としてお金を創造したのです。

確認の計算例、50億円分の準備金を膨らまし5倍額に相当する紙幣を発行すると計算で250億円−50億円=200億円なります。

200億円のお金を無から創造したことになります。信用創造を私達が考えると理解し難いものがあります。普通に自分たちの貸出は、手持ちの金額から相手に半額を貸すと 残りは半分に目減りします。

これはお金の移動の結果です。

 

信用創造のマジックと銀行

銀行でのお金の移動は、私達のものと異なっています。
銀行の手元に100万円あるとして50万円貸したとします。

普通ならば残額は50万円ですが、銀行では50万円に減少することなく逆に50万円増えて150万円になるのです。貸出で50万円のお金を新たに創造しているのです。
(帳簿上の借金で利益を見込む)

そして銀行では、逆に返済で貸出した50万円が戻ってくると貸出で150万円に増えていたものが、もとの100万円に戻ることになります。借金で新たに創造された50万円が返済で消失するのです。(利息があるので益になる)

このプラス、マイナスの損益評価は、銀行の預金創造と消失が銀行の帳簿上だけの金額という理解になります。

現実の金融経済では銀行による上記の様な信用創造のマジックと言うものが詐欺によって生み出されたお金が市場を流通支配して今日に至っています。銀行は貸し出し人数が多いほど利益が増えるので、借金奴隷者を増やす施策を国と共に巧に操っています。(為替、株価維持、利上調整等→財閥の誕生)

 

 

 

金融資本経済発展から生まれる支配力

ビットコイン

ヨーロッパ17世紀半ばには、ロンドンから始まった信用創造の紙幣は需要の高まりと共に各国に普及しました。普及の実際は持ってもいないゴールド(金塊)、金貨をある様に見せかけ 偽りの信用によって創造された紙幣でした。お金の性質は、あるところに全てが集まりますからお金のもとへ人々、物、技術、有益情報が集まり 世界は動かされていきました。

「信用創造」の秘密は「信用創造輪転機」をその持ち主がお金をつくる権利の支配として独占しました。その独占使用によって巨大金融財閥が生まれました。財閥の力は社会の隅々まで及び、人々は税というかたちで搾取され 次第に奴隷化していきました。強欲金融経済はエネルギー権の支配や世界に展開する巨大企業を勃興させ為替や株取引の加熱でグローバル化が生まれています。

日本のバブル崩壊はレバレッジ(テコの原理で元本を数十倍に膨らまして発行)が普及する以前の段階で経済成長を成し遂げ大難を回避しました。今日ではレバレッジで造上げたCDS(クレジット・デフォルトスワップ)等の金融派生商品の販売が業界で全盛になり、投機的な株価つり上げ取引も加熱しています。現在は債務者が債権者より立場が有利なので、大きな財政赤字を抱える国はデフォルトのチャンスを覗っています。自国通貨の切り下げや利上げの乱発がある国は要注意です。

何故、国家財政破綻からデフォルトへの経過が発生するのか、最大の原因は今の金融経済が利息を取る仕組みで成り立っているからです。

利息を払えないということは、元本金額の返済が不能になる事態なので債権者は貸し金の回収を急ぎますが既に手遅れで、その会社はやがて資金繰りに行き詰まり、共倒れが発生します。

世界に展開するグローバル巨大金融会社は、基軸通貨離れ、自国通貨安、相次ぐ利上げ、デフォルトの脅威も加わり莫大な損失に曝されています。

このことは格差社会の貧困層にとって、自分たちから全てを奪い取り富を貪る苦しみの根元が潰れ消えていくことになります。巨大市場国のバブル崩壊が目前に迫っています。

「バビロニア借金奴隷経済」は今日まで隆盛を極めていますが今後は信用創造が廃止され、社会の価値観は命→精神性→経済へと変わりますから不正が入り込めない自己修正型(善の心を持つ人が操作する)の量子コンピューター(アナログ性質も合わせ持つ高性能機)を用いた平等分配の量子金融経済システムが、これから始まっていきます。

富の配分は各国の事情に配慮したものになり、ブロックチェーン(仮想通貨流通)IOT(インターネットとモノを量子分野で繋ぐ)、イノベーション(地域創造) AI導入による立ち上げも多くなり、地域リーダーが活躍します。

※(カルマの法則は誕生時に示される)生まれてくる時、赤ちゃんには前世の記憶がなくカルマによる苦しみが待ち受けているので悲しみが発生し、産声は泣き声になっています。祝福され調和の未来であれば表情は笑顔です。

 

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